ミステリーショッパーのモニター調査で失敗!?失敗体験談まとめ
サービス業の技術向上に一役買っている覆面調査ですが、調査が失敗に終わってしまうケースが後を絶ちません。覆面調査は調査する内容も非常に多く、初心者であれば誰しもが戸惑ってしまいがちですが、果たしてミステリーショッパーのどのような調査がNGと判断されてしまうのでしょうか。特に失敗とみなされる例ばかりを集めてみました。調査で失敗してしまうと、再調査やレポートの再提出を求められるばかりか、報酬が支払われないというケースも決して珍しくありません。せっかく調査したのにただ働きとなってしまうなんて、なんとしても避けたいところです。調査員ならば必ず知っておきたい、先輩たちの失敗体験談をご紹介します。
覆面調査ではどんな失敗が起こりがち?
覆面調査員のアルバイトは登録制であるところが多く、年齢制限などの条件をクリアできていれば大抵誰もがなれます。空いた時間を利用し、且つ実際の調査にもそこまで時間を取られないので、大変に人気の仕事なのですが、しかし一方で失敗を起こしてしまうケースも決して珍しくありません。ではどんな失敗が起こりがちなのでしょうか。
とても多い失敗の1つ目が、調査しなければならない項目をチェックし忘れていること。調査にあたっては予め依頼会社からチェックして欲しい項目がリストアップされた紙が渡されます。チェック項目が数個程度であれば簡単なのですが、中には100個近い項目を依頼されることもあるので、チェックのし忘れには非常に気をつけなければなりません。従業員の接客態度ばかりを注視し、店内の清掃チェックやトイレのチェックを忘れてしまう、というのも大変多い失敗例です。
またチェック項目の他に、依頼会社が特別な質問を設けている場合があります。たとえば「従業員に対してこのような質問をしてください」「事前に電話で予約を入れてください」といった指示。こういった案件によった個別の指示は、特に依頼会社が調査したいと思っている点ですので、肝心な部分を忘れてしまうと調査できていないとみなされてしまうのは当然です。調査は本番直前まで調査内容をしっかり理解しておく必要があります。
調査に赴いた店から受け取らなければならない物にも注意が必要です。特にレシートは来店したことを証明する証拠品にもなりますので、提出を求められるケースが多いのですが、レシートの受け取りを忘れてしまう調査員も少なくありません。
その他案外やってしまいがちな失敗として、そもそも店舗を間違えてしまうというケースが挙げられます。たとえば店名が非常に似ている場合であったり、大手のチェーン店であれば同じような店舗がたくさん存在しますので、調査対象として指定されている店以外の店舗で調査を行ってしまった、なんてことが起こりがちです。しっかり店名を確認して調査にあたりましょう。
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提出書類にも気を付けて!
覆面調査では提出書類によって調査が遂行されたかどうかを判断しますので、指定された物の提出には大いに注意を払わなければなりません。代表的な提出物を挙げると、レシートや領収書などの来店証明に繋がる物や、調査後に作成を指示されているレポート、調査中に撮影を指示されている写真の添付などがこれにあたります。
先述した通り、レシートの受け忘れは決して珍しいことではなく、多くの人が起こしてしまいがちな失敗例です。普段の場合であれば捨ててしまっているという人は特に注意しておきたいところです。レシート以外に領収書を受け取ってしまったという人もいます。
領収書を受け取るように指示が出されている場合は構いませんが、レシートと指示されている場合は領収書では受けつけられない可能性もあります。レシートを受け取るのか、領収書を受け取るのかは予め依頼会社から出されている指示書をよく確認しておかなければなりません。
提出物の中で最も頭を悩ますのがレポートでしょう。レポートの作成時間は案件や調査会社にもよりますが、多くの場合1~2時間を想定して作られていますので、記述する項目はそれなりに多いことを予め自覚しておかなければなりません。
数字記入での評価方式もありますが、しっかり文章を書かせるタイプのレポートもあります。料理の味や商品、接客中の対応力など、ただ「良かった」「美味しかった」といった単純な言葉だけでは「何が」「どう」良かったのかが伝わりません。このような場合、再提出を求められる可能性もあります。
そして、記述量の少なさや調査のし忘れ以上に気を付けなければならないのが、虚偽の報告です。してもいない調査をあたかも行ったように記述したり、見ていない項目に対して勝手に評価を下しているようなレポートの作成は必ず止めましょう。
報酬が貰えないケースも?
起こりがちな失敗例は他にもあります。たとえばクレジットカード決済をしてしまった、という例。最近では現金を持たずに支払いは全てクレジットカードで行っているという人も多いものですが、覆面調査では現金支払いが指定されていることが多いので、間違ってカードで決済を済ませてしまうと、調査は失敗とみなされてしまいます。
特定の指示が出されているのに、調査をし忘れてしまうという例は先述しましたが、指示の全てではなく一部だけが守られていない為にNGとなってしまうという残念な失敗も起こりがちです。たとえば飲食店などで特定の料理を注文するよう指示が出ていたとします。その料理は注文できていたにも関わらず、苦手な具材を抜くよう注文してしまっている、等がこれにあたります。
調査の依頼側は、料理がどのような状態で提供されているのかを知りたいので、提供直後の料理の写真を求めるのです。なので、具材抜きで写真を撮ってしまうと、十分な調査がなされていないと判断されてしまいかねません。また写真がピンボケしている、香辛料をかけてしまっている、少し食べてしまっているといった行動もNGとなりますので気をつけなければなりません。
これらの失敗例は再調査を求められるケースもありますが、報酬を貰えなかったという人も多くいます。せっかく時間を割いて調査したにも関わらず報酬が貰えないとすれば残念ですよね。
上記したように、失敗例はたくさん存在しますが、そんな中でもミステリーショッパーとして最もしてはいけない行動が虚偽の報告です。虚偽の報告をして店の業務等に支障を生じさせた場合には、最悪調査会社に対し損害買収請求がされることも考えられます。調査員の評価だけで社会的な信用も左右しかねないことをしっかり認識し、調査に臨みましょう。
まとめ
世間一般には覆面調査という仕事はあまり知られていません。その為仕事内容の理解もまだ乏しく、特に初めて調査にあたるというミステリーショッパーであれば、勘違いも間違いも起こしてしまいがちです。
体験談の中で特に多い失敗が、写真の撮り忘れやチェックのし忘れといった単純なミスです。再調査やレポートの再提出などで済む場合も多いようですが、中には悪質な虚偽報告を行う調査員もいます。虚偽が発覚した場合は報酬が支払われないばかりか、最悪の場合、訴訟を起こされる可能性も否定できません。ミステリーショッパーは接客術の向上という社会的にも大事な役割を担っています。自覚を持って調査にあたらなければなりません。