依頼する企業は要注意!?覆面調査が抱える問題点とは?

サービス向上の為に、覆面調査を導入している会社は多いようですが、そんな覆面調査にも問題点がいくつかあります。調査会社のどういった点が問題なのか、依頼者側がしっかりとした知識もなく依頼してしまうのは大変危険です。今回は調査会社で特に気を付けておきたい3つの問題点を挙げました。覆面調査のどういった点に気を付けるべきか、その基準を把握する事でより良い調査会社を選べられます。ぜひ参考にしてください。

調査員の質の低下

覆面調査の問題点として指摘されている1つに、調査員の質の低下が挙げられます。調査会社は在籍のコンサルタント調査員などの他に、一般人のアルバイトを雇っている所も少なくありません。そういった会社は調査員の数こそ多いのですが、調査の質が低下しやすい傾向にあるとされています。特に最近では学生などでも気軽に引き受けられるよう設定されているケースもあるので、注意が必要です。

通常、一般の調査員は客側の視点に近い事もあり、よりリアルな意見を聞く事が可能ですので、一概に調査の質が低下するわけではありませんが、しかし気楽なアルバイトという感覚で仕事を引き受けている人も多い為、どうしても調査員の質が下がってきてしまうのです。

調査を依頼する場合は、一般調査員かコンサルタントの調査員のどちらを派遣して欲しいか事前に検討しておきましょう。

情報漏洩の危険性

近年特に問題視され始めているのが、情報漏洩の危険性。業務上あらゆる個人情報を取り扱っている調査会社では、本来情報を保護する為に様々な対策が立てられていなければならない筈ですが、調査員の質の低下や従業員のミスにより、情報が流出してしまう危険性があります。登録されている顧客情報が外部に漏れてしまうと、登録している情報のみならず、それらに関連する全ての企業や人にも影響を及ぼしかねません。

覆面調査は法令で決められている範囲内でのみ情報を収集し、利用、提供が行える事を依頼者側も再度認識し、正しい知識を持って利用するようにしましょう。更に、情報がどのような形で悪用されてしまうかも分かりません。特に同業種を経営している調査会社に依頼や情報提供を行うのは避けた方が無難でしょう。

高額費用が発生する事も

覆面調査会社への調査費用と聞いても、相場が一体どれぐらいなのか想像出来る人は少ないでしょう。調査費用がたとえ少々高額であったとしても、それで自社のサービスが向上されるならばとたいして考えずに依頼をする会社も少なくありません。しかし先にも挙げた通り、調査員の質や情報漏洩の危険性も指摘されています。安易に依頼をして情報漏洩してしまっては、サービス向上どころか痛手ばかりを負う羽目になりかねないのです。

調査には現地の交通費や通信費などの実費を含め、様々な費用がかります。思っている以上に高額になる可能性も。費用ばかりは高額だったのに調査員の質が低い、自社の情報が漏洩した、なんて事態は避けたいですよね。依頼をする際は必ず数社から見積もりを取り寄せて比較をした上で依頼してください。

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まとめ

覆面調査はサービス業界にとっては非常に利便性の高いものですが、決して問題点がないわけではありません。副業が主流となっている近年では特にアルバイトの求人件数も増え、覆面調査の調査員も例外ではありません。「誰でも気軽に働ける」といったような謳い文句ばかりを並べる調査会社は、調査員の質も低くなりがちですし、調査員の質が低下すると自ずと情報漏洩の危険性も高まります。依頼する側もしっかりとした認識を持つよう心がけましょう。

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