モニターしてイマイチな商品に嘘はつくべき?ミステリーショッパーの心構えとは
ほぼ無料でサービスを受けることができ、その後にレポートさえ仕上げれば稼ぐことが可能なミステリーショッパーという職業を皆さんも昨今耳にしたことがあるのではないでしょうか。
皆さんがモニターで体験した際、あまり良くないな、と感じたとき、ミステリーショッパーは嘘をついてまで良い情報を流すべきなのか、実際のあるがままを答えるべきなのか、どちらだと思いますか?
今回はそんなミステリーショッパーの嘘と本当について詳しくお話していきます。
ミステリーショッパーに嘘も方便とすべき?
ミステリーショッパーと切っても切れないのが「嘘」ということもできるのです。これだけを聞くと、皆さんも驚かれてしまうかもしれません。
皆さんはまず、ミステリーショッパーというお仕事をご存じでしょうか。ここでは簡単に説明をします。このお仕事は、飲食店やエステ店などに普通のお客に紛れて予約し、実際にサービスを受けます。その際に、店舗内が清潔にされているか、店員の対応は適切か、また飲食店であれば料理が規定通りに作られているかどうかをチェックし、報告するものです。
モニターからの調査と報告によって、調査を受けたお店は店員の教育改善や、商品改善に取り組む場合もありますので、大事なお仕事といえます。また、在宅でも、商品を受け取って実際に使ってみて、その効果を伝える、といったお仕事もありますので、外と中の両方で働くことができ、最近は人気の出ているバイトです。
そんなミステリーショッパーは、お給料や手当をもらうためにレポートを作成しなければいけません。自分が受けたサービスを評価し、業者から指定されている項目をチェックしていく必要があります。その際に、「このサービスはイマイチ良くなかったなあ」と思うことがあるかもしれません。
その時、あなたはどのように記載をしますか?正直に本当に起きたことを記述するか、嘘を書いてしまうか、どちらでしょうか。特にこの判断が難しいのは、在宅などで商品を使用し、その商品の効果をレポートするものといわれています。
答えとしては、嘘はいけません!最初に皆さんがモニター登録サイトなどでの規則に「虚偽報告をしないでください」という文面が必ずあるはずです。また、イマイチであったなら、どこがどのように駄目だったのかなどを詳細にレポートすれば、そのお店を改善することができるので、自分が感じた感想はそのまま記載してもお給料などには差し障りがないので安心してくださいね。
しかし、レポートに不備があったり、提出物が不完全であるとお給料がもらえなくなってしまう場合がありますので、そこはご注意を!特に、実際にお店に行ったかどうかを判断するレシートをもらい忘れてしまったり、指定の料理があるのに間違えて別の物を頼んでしまったり、現金支払いをしなければいけないのにカードで支払ってしまったり、様々なミスが発生しているようですので、この点も忘れずにチェックするようにしてください。
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実は嘘でした!経験者が語る実情とは
ミステリーショッパーでのモニター経験者の声では、「嘘をつかなかった」という報告が大半を占めます。最初の契約規定でも指定されていますし、嘘をついても良いことは特にありません。
しかし、その中で嘘のレポートを書いてしまった方もいらっしゃいます。店員さんはしっかりと仕事をしているのに、パソコンを見ていてサボっていたなどという報告をしてしまったのです。
業者からモニターの声として聞かされたお店としては寝耳に水ですよね。店員さんを悩ませてしまうことにもなりますし、業務にも問題が出てきてしまうと、裁判沙汰になってしまう恐れもあります。
虚偽の報告は絶対にしないようにしてください。
上手にモニターをすれば大丈夫
ミステリーショッパーというお仕事に不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりと条件さえこなせば問題ありません。ここでは、上手にモニターをこなすコツを皆さんに伝授していきますので、ばっちり確認してくださいね。
モニターを始める際には、まずサイトなどで登録をする必要がある場合が多いです。ごくまれに悪徳サイトもありますので、何社か候補を見つけ、口コミなどで会社の評判を確認しておくのがベストです。
登録が終わったら、早速自分のやってみたいモニターを探してみましょう。初心者であれば、アンケート回答などの簡単な案件を何件かこなした後で、実際に店舗に行って店員の対応などを調査するようにしてみるのがおすすめです。
調査先が決定したら、登録したサイトからどのような点に注目して調査をして欲しいのか、どんな質問を店員にしてほしいのかについてなど、条件が送られてきます。ここで気をつけておきたいポイントが、条件です。
条件は慣れてくるとさらっと読み飛ばしてしまうことが多いのですが、そのせいでミスが多発してしまうことが多いんです。しっかりと最後まで目を通すようにしてください。飲食店などに赴いて調査をする場合、店舗を間違えてしまうケースも報告されています。「お店を間違えるなんて」と思われるかもしれませんが、駅前などでは南口店や西口店など、しっかりと確認をしておかなければ同じお店でも別店舗に行ってしまいます。
お店に実際に行ったら、まずは店員さんの名前を確認しましょう。スマホのメモ機能などを活用すると良いのですが、あまりにスマホを出して確認しすぎてしまっては店員さんから不自然がられてしまいますので、適度な回数に留めておきましょう。ミステリーショッパーだと気付かれてしまっては元も子もありません。
飲食店などでありがちなミスが、運ばれてすぐの料理を写真におさめなければならないのに、うっかり薬味などをかけてしまうというケースです。自分が気をつけていても、同伴者などがいる場合は、その旨を伝えておかなければやってしまいがちなのです。
店舗内の施設を確認する際にも注意が必要です。テーブルや椅子は清潔に保たれているか、トイレなどはきれいに使っているかなど、普段お店に訪れた際には見落としてしまうポイントを見てくるように指示されますので、ここでも条件を確認しておかなければなりません。
店員さんの対応などのチェックでも、条件を確認しておかなければ報酬が発生しなくなってしまいます。条件に「対応の良い店員と、良くない店員の名前を書いてください」とあったのに、確認せずにいたらレポートの際に困ってしまいます。条件をチェックしておけば、スマホなどにメモをしておき、レポートの時に見直せば良いので、準備はしておきましょう。
また、虚偽申告は絶対にしてはなりません!最近では防犯カメラなども店舗に設置されているので、「店員がサボっていた」とあなたがレポートした際、カメラを確認したがそのような行為は認められない場合は裁判などにかけられてしまう恐れがあります。良い対応であれば良く、悪い対応であれば悪いと記述するようにしておいてくださいね。
まとめ
ここまで、ミステリーショッパーの嘘と本当についてお話ししてきました。虚偽申請は絶対にやってはいけない行為ですが、自分の報酬を考えるとついやってしまいそうになりますよね。
その時は、業者に電話をして「自分はこのように感じたが、どうレポートをすべきか」と聞いてみるのも重要です。きちんとした対応をしてくれる業者が多いので、その指示に従いましょう。
もし、あなたの質問に対して答えてくれないような業者であれば、別サイトに登録をしてしまえば良いのですから、気楽に、しかし正確に仕事をこなしていくと良いですね。モニターはお店の命運を分ける場合もあることを肝に銘じて、条件をしっかり確認して働きましょう!