流行りのミステリーショッパー!仕事のコツは?
ミステリーショッパーという、興味深い仕事をご存じでしょうか?有名なのはミシュランガイドに付いている、あの星の数を決める為に覆面調査をしている人々ですね。今、日本でも各分野の様々な店舗で活躍中です。その覆面調査と言う仕事を成功させるには、決められたルールに於いて複数の問題をクリアする必要がある様です。では、その問題をクリアする秘訣とはどういった事なのでしょう。これから始めてみようという方々は必見です。
基本的事項と失敗しない為のコツ
基本的な事で、まず第一に押さえるべきは「指定された条件をキッチリ守る」という事でしょう。ここを確実にクリアできていないと、非承認となってしまう事が多い様です。つまり「仕事は達成されなかった」とされてしまいます。
指定される条件は案件により違うのは当然ですが、例えば案件で多い飲食店の場合で言えば、最初に「入店時間の指定」があります。これは混雑時、閉店前でも通常通りの対応ができているか…などを見たりする為の様です。次に「設定金額」。昼食時に1000円以上のランチを取るなどの指定が出されます。そして「人数」の指定があり、これも一人で来店時にサービスの低下がないかなどを確認する目的があるので確実に履行する事が必要です。更に「子連れOK又はNG」「クーポンの使用OK又はNG」「クレジットカードの使用OK又はNG」など詳細な条件が出されます。
その上で指示書により更に詳細な指示があります。飲食店での一例として「入店時の対応」「案内されるまでの時間」「料理の写真を撮る」「店員さんの名前を確認した上で、働きぶり、対応を見る」「お勧め料理についての質問」「トイレやレジの清掃状況」「退店時の対応」など事細かな確認の指示が出されます。まずは指示書をシッカリと読み、流れを把握し、ある程度は頭に入れておく必要があります。丸暗記は無理でも、スムーズに調査を行う為、調査項目を落とさない為、そして調査後のレポートを完璧に仕上げる為に面倒がらず良く理解しておく事が重要です。
ただ指示書を店内に持ち込めないので、大まかな要点はスマホにメモしておくと良い様です。紙に書いたメモを頻繁に見るのは明らかに不自然ですので、スマホを活用し、写真なども笑顔で楽しんで撮ると自然体に見えるでしょう。また、店員さんの名前などは時間が経つと忘れがちですので、やはりスマホにメモを取っておく様にした方が正解です。
店内での調査が終了したら、その日の内にレポートを作成する様にすると記憶が確かで詳細なレポートが書けます。レ点チェック方式と記述式が混合されていますが、特に記述式は記憶が薄れると事細かな情報が書けず、漠然としたものになってしまいがちなので注意が必要です。たとえば料理の感想にしても「美味しかった、綺麗だった」ではあまりに表面的で漠然感が際立ちます。どこが美味しくて、どんな点が工夫されていて、どんな点が改善されれば良いと感じたか、といった様な一消費者が自費で食事をした時の率直な感情と意見が貴重となります。飲食店に限らず素人の調査員に求められるのは、こういった消費者側からの目ですので「消費者満足度」の観点から、細かく利点、改善点の提案を述べれば失敗は少ないと考えます。
もちろん、書き方の指示があれば丁寧語(です、ます調)常体(である調)を書き分けましょう。基本評価を低下させない為には、これらを混ぜて使わない様に注意する事が必要です。
因みに失敗が多いと聞く写真の撮り方ですが、手つかず状態の写真でないとボツになってしまいます。かじってしまったり、調味料を振りかけてしまったりはNGです。そして器ごと全体を丸々写す様にして下さい。退店後では写真の撮り直しはきかないので、気を配りましょう。
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バレない事が必須条件
バイトやパート感覚のミステリーショッパーは、どうしても素人ですのでソワソワしがちです。プロのミステリーショッパーではないので仕方がない部分もありますが、バレては仕事にならないのも事実。そこで、店側から見た「バレバレの行動」とはどういったものかを検証したいと思います。
まず店内に入った途端、不自然に店内をキョロキョロと見回す行為。多分、これは店内の様子や雰囲気を見なくては、という責任感から来る行動だと思いますがとりあえずは落ち着いて、飲食店ならメニューを考える事から、販売店なら商品を眺める事から、通常の消費者なら取るであろう行動をとって一呼吸整えましょう。
次に目的も持たず、むやみに店内をウロウロする…これは普通に考えても怪しい行動でしょう。通常、販売店なら商品を見るのが目的でしょうし、飲食店なら席を立つのはトイレ時くらいのものですから。店内をチェックするつもりなのかもしれませんが、あくまで自然体を装わなくてはいけませんのでウロウロは完全にアウトです。店内の清掃状況を確認したい場合でも、例えば、商品を手に取りながら探すのを装って移動するとか、飲食店ならトイレに立つ際にゆっくり歩くとかの工夫が必要でしょう。事前に、普段の自分の行動と考え合わせたプランを立てておく事が良策です。
そうした際にも、細かい所までチェックする様子を見せてしまうと店側は「怪しい」と感じる様ですので、大ゲサな動作は控える事が望ましいと思います。
他、販売店などでやたらにスマホばかりを見ている行為も要注意です。チェック項目でどうしても確認したい時には、トイレへ行きトイレ内で確認を済ませましょう。
ミステリーショッパーはあくまで自然体でいる事が肝要であり、「ソワソワ後ろめたそうな様子」「質問時に目が泳いでしまう」「質問を考えながら言う」などは明らかに店側の目を引いてしまうと言います。自然体は素人には難しいと思いますが「この店を良い方向に改善する為の覆面調査だ」と前向きな考えで仕事と向き合い、まずは一つ一つをジックリゆっくりとこなして行くのが慌てないコツかもしれません。
向いていない人とは?
まず性格的に説明書を読むことが苦手、或いは嫌いだと言う人はミステリーショッパーには向いてないと思われます。条件や指示書はかなり細かいルールを設定してある場合が多い様ですので、ある程度の流れを頭に入れておける事が大事になって来るでしょう。なので最初にジックリと読み込みができる事が最低条件となります。併せて、そういった事細かなルールに従うのが面倒である、苦手であると思う人もミステリーショッパーには不向きと言えます。
また、ミステリーショッパーを辞めてしまう人々の感想に多いのは「緊張して食事が何処に入ったのかも分からなかった」という様な事があります。その結果「苦労の割に報酬が見合わない」「こんなに緊張するなら、クーポンで割引してもらって食事を楽しめる方が良い」という境地に繋がる様です。とすると極度の緊張症である人も、この仕事は苦痛になってしまうかもしれません。
他に多い意見が「思っていたより記述式のレポート量が多く、店舗の検証よりレポートを書く時間を割く方が長いので辛い」と言う事です。これは文章力の問題になるので、文章を書くこと自体が苦手な人には過酷な仕事と思えてしまう一面もありそうです。
総合すれば「記憶力があり、緊張しない性分で、文章を書くことが苦にならないプラスある程度の文章力がある、探偵的な仕事を楽しめる人」が向いていると言う事になります。つまり、その逆の人は残念ながら向いていないと言う事の様です。
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まとめ
どの様な仕事にも向き不向きはありますが、特にミステリーショッパーは特殊と言える仕事なので、向き不向きは極端になってしまい兼ねません。
もしご自身が向いていない性分だと感じた方は前述した内容の仕事よりも簡単な、試供品を貰うだけ、アンケートに答えるだけというものもある様ですので、手始めにそういったものからやってみたら如何でしょうか。
また、報酬が少なければ難易度も下がるという事ですので、始めはあまりストレスにならない様な案件から始めるというのも良い方法かと思います。