覆面調査は本業にできる?
覆面調査は、本業として生活することは可能なのでしょうか。覆面調査とは、依頼を受けて店舗などでサービスや品質などの調査を行うお仕事です。
実際のお客さんと同様にサービスを受ける必要があり、店舗や従業員に調査であることを知られないで行うのがベストの場合が多いものです。
そんな覆面調査のお仕事は、その特殊性から経験豊かであったり長年続けたりすることで、高い報酬を望むことも期待できます。
そうなると仕事として覆面調査をし続ければ、本業にできるのかというところです。では、本当に本業とすることが可能なのかを調査してみました。
覆面調査を本業にすることは可能か?
覆面調査は、企業や店舗などから依頼を受け、その店舗を客観的に調査し、依頼主に結果を報告するというお仕事です。とくに店舗の従業員などに調査を行っていることを知られてしまうと、普段の状況を把握することが難しくなってしまう場合が多いため、なるべく秘密裏に行うことが求められます。
この調査は、今の現状を把握することで、問題点を改善し、今後のサービスの向上や売り上げの上昇を目的に行われることが多いです。そのため、企業や店舗にとって今後の方向性を決定する大変重要なものでもあります。
覆面調査は、実際の店舗で働く人に知られないように行うなど、いくつかの特殊な技術を必要とする仕事でもあります。消費参加型といって商品のサンプルをモニタリングするなど、初心者でも簡単に行うことのできる業務もありますが、その多くはある程度の教養を受け、技術力を高めて行う方がベストなものです。
そのため調査経験が豊富になると、そのスキルを求め高い報酬での依頼が入ることも増えてきます。こうした高いスキルの覆面調査員は、その業界に多く存在しています。
ある程度の高い報酬を得られるとなれば、覆面調査を本業として生活することが可能なのではないかという考えも生じるものです。
しかし、実際に本業として生活できるというのは、ほんの一握りの人達であり、多くの覆面調査員は本業としていない場合が多いのが現状です。
基本的に副業の方がいい
そもそも覆面調査は、簡単に行えるものも多くありますが、それだけを常に続けるにはかなり過酷な環境に身を置くというものでもあります。
というのも、基本的に覆面で行うものですから、自身が覆面調査を行っていることは周囲に話しづらいものです。話してしまうと広まってしまいますし、自分が思いもよらないところで、広まる可能性があります。
そうなると、例えば自分が調査員と知られている可能性のある店舗での覆面調査はまず行えません。
また秘密裏に行動するというのは、様々なストレスを感じるものでもあります。週に1度、また月に1度程度なら受けるストレスも少なくすみますが、毎日、四六時中行うには精神的にも肉体的にも過酷な環境にさらされます。
加えて、覆面調査自体の単価の問題もあります。覆面調査を本業と捉えて生活できる方は、例えば覆面調査会社を自ら営んでいる、若しくはご自身でスケジュール調整を行いながら個別の依頼を受けているという方が多いです。
いずれかの覆面調査会社に登録して、そこで依頼を受けて調査を行うという場合では、それほど高い単価ではありませんから、本業にするには少し難しいものです。基本的に副業で行うというのが望ましいといえます。
▼関連記事
安定して依頼がないと難しい
多くの企業や店舗が覆面調査を依頼しているとはいえ、毎日、同じところから依頼が来るというわけではありません。つまり、安定して依頼があるという環境にあるわけではないのです。
本業とするには、生活を安定させるため一定の収入が毎月あることが欠かせません。覆面調査を本業とするには安定して依頼がない限り難しいものと考えるべきです。
ただし、覆面調査は大変高いスキルがあれば、その分、需要も増える特殊なお仕事です。ご自身が持っているスキルを活用して、自分にしかできない調査方法を確立することができれば、この高くはない需要を安定させることも不可能ではないといえます。
これは可能性の話ではありますが、それを裏打ちする計画とスキルがあれば、未来に覆面調査が本業となり得る方も増える可能性もあるということです。
覆面調査自体は、その企業や店舗の方向性を決定づけたり、事業売上を拡大させるために欠かせない調査です。
企業や店舗だけでなく、社会の中でも、これからその需要は増えることが十分予想されます。しかし、今の現状では本業とするには難しい分野かもしれません。
ただ、今後需要が増え環境が変化すれば、新たなアイデアや努力で向上する可能性もある分野でもあるのです。
まとめ
覆面調査によって事業が成功し、売り上げが向上したという企業や店舗は増えています。そのため、近年では覆面調査に加えて、その問題点の改善や計画案の策定なども行っている調査会社は増えています。
それだけ、この業界は注目され、需要が増えているということでもあります。とはいえ、慣れない方には過酷な環境にあることに違いはありません。本業とするには、自分の身体など、環境的側面も良く考慮することを忘れてはいけません。