商品モニターとは?依頼するメリットやおすすめの調査会社を紹介
商品の価値は、作り手の思いだけでは向上しえないものです。
作り手だけでなく、使い手の利便性も重要。
商品を発売する際には、その点も熟考したうえで決断されているものの、発売してみると、以外に盲点があったという場合も生じるものです。
商品モニターを活用すれば、早い段階で商品のメリットやデメリットを明確に把握できます。
更に商品のより良い開発だけでなく、どんな世代に、そしてどんな環境に必要とされるのか、マーケティングを把握することもできるのです。
目次
商品モニターとは?
商品モニターとは、今のマーケットを知る上で重要な手掛かりとなるものといえます。
商品の販売には、作り手の思いだけを込めても売り上げに影響するものではありません。
使う側、つまり商品を購入する消費者が必要としているかどうか、それがポイントとなることは基本的な事項です。
商品モニターでは、その商品がどのような世代に人気を得るか、またどんな世代には物足りなさを感じるのか、といった世代別の購買意欲を把握することだけでなく、どのような地域で求められるのか、という地域性をも把握することに繋がります。
例えば、東日本よりも西日本で注目されやすいものもあれば、北海道だけ、沖縄だけが注目度を上げているという商品もあります。
季節商品だけでなく、味の好み、文化など、特定の商品を受け入れる土壌がその地域でどう違うのか、これを知ることができます。
知ることは、次につながること。
商品がどの地域でどのように愛されるのか、改善点を求められるのか、それを知ることは、その商品の新しい側面を知ることに繋がります。
つまり商品モニターとは、商品を作った側の知らなかった新しい商品の顔を知る上で大変重要な手掛かりとなるものです。
商品モニターに参加するのは、一般の消費者です。
普段、何気なく様々な商品を手に取り、その価値や利便性を実感し続けている人。
そんな消費者が気兼ねなく商品の利用価値を使ってみて回答してくれるのですから、作り手の思わぬ利点を見出す場合もあるのです。
商品モニターのメリット
商品の価値を把握できる
商品モニターのメリットとして、一番ともいえるのが、その商品のそのものの価値を消費者から得られるというところが挙げられます。
もちろん、作り手にはその商品が自信を持てる理由があるでしょう。
しかし、それだけでは商品そのものの価値を上げることはありません。
商品とは、使い手によってその価値を決められるところがあるもの。
ですから、使い手がその商品の良さを理解できて初めて、商品の価値が決まるといっても過言ではありません。
商品モニターを活用すれば、その商品者の声をいち早く知ることができます。
商品がどれだけの価値を有するものか、そしてどれだけの人に求められるものか、それを知れるのが商品モニターです。
商品が求められるフィールドを知る
商品モニターを行うメリットには、使い手の商品価値ということだけでなく、どんな人に求められるものか、価値を上げる人を知れるというメリットもあります。
価値を上げる人とは、その商品を求める人です。
その商品の良さを感じているのは、どの世代の人なのか、どの地域に住む人なのか、独身や子育て世代、シルバーなど暮らす環境の違いによって求めるものは違いもの。
その商品が求められるフィールドがどこかを知れるメリットがあります。
競合他社に勝ち抜く力をつけられる
人気の高い商品は、競合他社でも注目しているものです。
つまり、自分達が満を持して発売しようと思うものは、同じようなタイミングで競合他社も発売を予定しているもの。
どちらが消費者に求められるか、それは商品の質、コスパも大きな影響です。
商品モニターを活用すれば、商品の質の向上にもつながり、競合他社に勝ち抜く商品の力をつけることも可能です。
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商品モニターのデメリット
マイナスポイントが明確になる
商品モニターとは、メリットもある一方、デメリットもあるものです。
とくにデメリットとして挙げられるのは、商品のマイナスポイントを明確にされてしまうという点です。
商品の作り手としては、より良い商品を提示したい反面、商品である以上、妥協点も見出して商品化しているところもあるでしょう。
金額設定などでも、本当ならここまでの金額にしたいが、社会や環境的に、また求められるコストパフォーマンスを考慮して、金額設定したなどという場合も。
しかし、モニターはこうした妥協点を厳しく指摘する場合があります。
明確にされると痛い点を突かれるという点では、デメリットですが、それを改善点とできるというところではメリットにもつながる部分でもあるのです。
競合他社にアイデアを類似される可能性も
商品モニターを利用するということは、その商品をじっくりと確認してもらうことでもあります。
もちろん、それは先の未来に、より良い商品を作り続けるうえで避けては通れない部分です。
しかしじっくりと観察するのが、利用する消費者だけではありません。
同様の商品を今後、展開しようと検討していた競合他社も行う場合があります。
自分達が最善を尽くした商品の問題点や、改善点を、自社よりも先に競合他社が見抜き、自分達の商品に取り入れ、消費者の心を揺さぶる商品を展開してくる可能性もあるのです。
そうなると、自分達の商品が結果的に、競合他社の商品の成長を促進させてしまうというデメリットにつながります。
しかし、こうして競合し合うことはそのフィールドの更なる発展には欠かせません。
つまり、自分達の未来の成長にも欠かせないデメリットと考えれば、これも大きなメリットでもあります。
商品モニターを依頼する方法
モニター調査の対象を決定する
まず商品モニターを依頼する場合、どの商品をモニタリングするか、それを決定する必要があります。
モニタリングする商品を選ぶのにも注意が必要です。
モニタリングするするということは、その商品を発売するのに力を入れていることを、内外に明示することにもつながります。
つまり会社の顔になり得るということ。
この会社では、この商品に力を入れたい、もしくはこの分野に枝葉を伸ばしていきたいと考えているのだと、他社も消費者も理解します。
だからこそ、その商品をモニタリングすると考えるのです。
商品モニターの場合、多くの商品がそのメリットや商品説明を求められます。
依頼されるモニター側も、その説明を確認し、商品を利用して質問に回答します。
そのため、どんな商品をどんな理由でモニタリングするのか、商品モニターへの依頼の際には、会社側の説明を準備しておく必要があります。
商品モニターを選定する
商品モニターを依頼する場合、商品だけでなく、モニタリングするところを選定することもできます。
モニタリングするところ、とはどんな世代にモニタリングするか、またはどの地域にモニタリングするか、というところを選定できるということです。
例えば、歩く際につかう杖の商品モニターを依頼しようとする場合、もちろん歩行の手助けとなるものですから、リハビリセンターや歩くのに不自由をきたしている環境の方を対象として商品モニターを依頼しようと考えるでしょう。
しかしそれだけでなく、例えば入浴施設での貸し出し、マッサージ店などでの貸し出しなど、今まで目を向けていなかったフィールドにモニタリングを依頼することで、新しい声を知ることもできます。
モニタリングする対象となる商品モニターを選定することは、将来その商品の方向を決定づけるのにもつながるため、こちらも依頼する際には検討必至な事項です。
謝礼を決定する
商品モニターとは、ある意味、その謝礼を目的に行われる側面もあるものと心得ましょう。
つまり謝礼があってこそのモニタリングです。
商品の利用後、例えば商品券、自社ブランドの商品の無料提供、関連する企業のポイント付加など、謝礼は様々な方法で検討しておくことで、モニターの拡大にもつなげることができます。
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商品モニターを依頼する際のおすすめの調査会社
ショッパーズアイ
出典:https://www.shoppers-eye.co.jp/
モニター調査を簡単に、スピーディーに行えるため、多くのモニターを抱える調査会社であるショッパーズアイ。
多くのモニターさんがいるということは、それだけ多くの声を持っているということです。
様々なモニタリングを経験したモニターが、商品の様々な側面を明確かつ、多数、迅速に回答してくれるため、これまで様々な企業で活用されてきています。
会員数13万人以上を抱え、これまでの調査対象も2万件以上と、国内でもトップクラスの実績を持つショッパーズアイは、そのモニタリングするフィールドも多彩です。
エステやアパレルだけでなく、保険やクリニックなど、あらゆる分野にも精通しているという安心感のある調査会社です。
ショッパーズアイについては、下記の記事で詳しくまとめておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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LINEリサーチ
出典:https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
多くのスマホユーザーが利用するアプリケーションであるLINEですが、こちらでの商品モニターも可能です。
LINEリサーチでは、550万人以上が利用するこのLineを活用し、商品モニターを展開しています。
とくにいわゆる若年層に強いのがこちらの会社で、その全体の50パーセント以上が若年層で構成されています。
若いユーザーの声が聞きたい、どんなところに商品価値を見出しているのか知りたい、そんな疑問を叶えるのにおすすめの調査会社です。
▼LINEリサーチ公式サイトはこちら
ファンくる
ミステリーショッパーや覆面調査の調査会社として高い実績を持つファンくる。
全国に120万人の会員数を持ち、年間調査件数は84万件、取引会社が累積2,000件を超える実績を持っています。
なにより調査に関して高い能力と経験を持つファンくるですから、これまでも飲食店やスーパーマーケットなどで、覆面調査やモニタリングといった実績があります。
加えてこれらの調査の結果を反映し、以後のよりよい販売実績への具体案を提示するなど、単にモニタリングだけに留まらない能力を持つ調査会社です。
ファンくるについても下記の記事で詳しくまとめておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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商品モニターを依頼する際の注意点
モニタリング結果の活用法
商品モニターとは、その商品を利用した消費者の声を聞くための手法です。
ただ単にモニタリングするだけでは、商品モニターそのものの価値を十分活用することにはつながりません。
どのようにモニタリングした内容を生かすのか、方法性を決定づけるのか。
これはモニタリング前に想定しておく必要があります。
もちろん、想定ですから方向転換も起こりうるもの。
ですが、どこに向かうのかある程度の方向付けを決めてからモニタリングすることが、商品モニターそのものの活用をより向上させることにつながることに注意しましょう。
外注委託の範囲を明確に
商品モニターを外注する場合、またモニタリングそのものは外注せずとも、集計などを外注する場合など、何らかの面で商品モニターを外注委託する場合、その範囲を明確にしておくことが大切です。
どこまでを知る必要があるのか、はっきりしておくことで、調査はよりクリアなものとなります。
また外注の場合には、かかる費用面でも、範囲を明確にすることで、経費削減を進めることもできます。
セキュリティー問題への配慮
商品モニターとは、商品を外部に出して、その良さを吟味してもらう作業です。
例え、そのモニタリングを社内で行うとしても、同じことがいえます。
情報はどのような形で外へ出るのか、予測は付きません。
どこまでセキュリティーを守るのか、事前にしっかりと検討しておく必要はあります。
また商品そのものの問題だけではありません。
モニタリングする消費者の個人情報も同じです。
情報は今の時代、大変デリケートなもの。
軽んじて扱えば、会社そのものの存亡にも影響することもありうるのです。
商品モニターを行う際には、セキュリティーに対する配慮も検討しておきましょう。
まとめ
商品の価値を客観的に把握することができる商品モニターは、商品を発売する前、若しくは発売直後にぜひ導入を検討されるべき手法といえます。
とはいえ、セキュリティーの問題等、またモニタリングするフィールドの策定など、専門的な能力を有する繊細な作業でもあります。
多くの調査会社は、これまで様々なフィールドの商品モニターを行い、こうした繊細な問題を丁寧かつ、明確に解決し、多くの企業の成功を導いてきた実績を持っています。
商品モニターを検討しているという場合には、ぜひ、こうした調査会社を導入してみることをおすすめします。