モニター募集とは?募集するメリットや募集文も紹介!

モニター募集とは?募集するメリットや募集文も紹介!

モニター募集とは、モニターと呼ばれる一般の消費者を広く募集し、商品やサービス内容に対し、体験した率直な感想や使い心地などを調査する方法です。

モニターはサービスを受けた上で、予め指定された内容を調査したり、商品を使ったうえでの体感をアンケートなどで報告したりします。

多くの業種や企業、自治体でも導入しており、サービスの改善や拡充、マーケティング施策の立案などに役立てられています。

モニター募集とはどんなものか、種類や募集時の依頼文、またデメリットなども紹介しますので、参考にして下さい。

モニター募集とは?

企業が自社商品やサービスの現状把握のため、また改善点や認知度を知るために導入する調査で、一般の消費者をモニター調査員として募集します。

では具体的にモニター募集とは、どのように行うのでしょうか。

多くの企業では大規模かつ継続的に調査を行う場合には、調査会社やマーケティングリサーチ業者に依頼してモニター募集を行います。

しかし、簡単な調査内容やその規模によってはSNSや自社のホームページなどを通してモニター募集をする場合もあります。

調査会社に依頼して調査をする場合、まずは調査目的を確認し、調査会社に登録しているモニターの中から、その条件に合った調査員を抽出します。

調査内容に合わせたアンケートを設定して結果を集計および分析するのが一般的な流れになっています。

大手の調査会社では数百万人ものモニターが登録していますので、目的に合ったモニター募集をかけることが出来ます。

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モニター募集の種類

モニター募集とひとくちに言っても、様々な種類があります。

調査目的と、その結果をもとにどうしたいのかという目標に応じて、募集の種類や内容が変わってきます。

よくある案件の種類を紹介します。

WEBアンケートモニター

WEBで簡単なアンケートに答えるタイプのモニターで、アンケートに答えるごとにポイントが貯まる仕組みのものがほとんどです。

自分の日常生活や消費行動などについてのアンケートに数問答えるという内容が主流で、貯まったポイントは、銀行振り込みや通販サイトのギフト券などに交換できるなど、アンケートの運営会社によって特徴が様々です。

商品モニター

自宅に商品サンプルが送られてくるので、指示通りに商品を使用し、アンケートに答えます。

WEBでのアンケートモニターと比較して、もらえるポイントが多いという点や商品を実際に試せるという点で、人気の高いモニターです。

商品はお酒やお菓子類などの食品、シャンプーや整髪料、化粧品などジャンルは多岐に渡り、モニターの性別や年齢に応じた商品が当選します。

体験モニター

商品やサービスを実際に体験して、感想などを提出するモニターです。

自宅で行えるものもありますが、多くは美容系やヨガ、フィットネス、ホテルや塾など、直接お店などに行きサービスを体験するものです。

座談会

自宅やWEB上で完結するモニター以外にも、会場に行き予め決められた他のモニターと一緒に、ひとつのテーマについて意見交換をするなど、話をする座談会タイプのモニターもあります。

登録しているモニター会社から座談会参加可否の連絡が来ますが、精度の高い調査を行うために、事前に参加希望者へのアンケート等を通して、応募条件に合う人物かどうかが審査されます。

様々なモニターの中では比較的謝礼が高く、座談会当日に現金で支払われることもあるため、他のモニターと比べて当選倍率の高い人気のジャンルと言えます。

ブログモニター

自分のブログを持っている人や文章を書くことに抵抗がない人にはおすすめのモニターです。

自宅に送られてくる商品を実際に使ってみた感想や使用感などを、ブログに書き込むというものです。

試した商品はそのまま貰えることがほとんどなので、自分で商品を買う時の参考にもなります。

モニターを募集するメリット

企業が知りたい情報を多く集めるためにモニター募集をするわけですが、そのメリットはたくさんあります。

主なメリットを紹介します。

様々なモニター種類から選ぶことができる

モニターにはWEBで簡単な質問に答えてもらうものから、商品を実際に使ってもらった感想を集めるものまで様々なジャンルがあります。

効果的に知りたい情報を収集するために幅広い選択肢から選ぶことができます。

低コストかつスピーディに調査が可能

多くのモニター調査はインターネット経由で募集し、アンケート回収や集計作業もインターネット上で行えます。

比較的シンプルなモニター調査なら、3万円程度と比較的低予算で実現可能であり、例えば会場を借りて受付や案内などの人員を配置してのモニター調査や、商品の送料、冊子等の印刷代が必要な郵送で行うモニター調査よりも、はるかに低コストで調査ができます。

調査結果はインターネット上で管理されているため、集計結果を一括管理しながら、一部情報や結果を共有し閲覧できます。

また、インターネット上で一斉に回答者にアンケートを送信でき、期限を決めた上で、ネット上で回答を回収できるためスピーディな調査及び結果報告ができます。

郵送などでアンケート用紙を送り、結果を返送してもらう場合と比較しても、圧倒的に回答回収までの時間短縮ができる上、アンケートの回収率にも大きな差が出ます。

特定の条件や属性に沿った調査ができる

モニター募集はモニター会社やリサーチ会社に登録しているモニターに対して行いますが、予め登録された属性や条件に合わせてモニターの選定ができるため、効率のよい調査が可能です。

具体的な条件や属性とは、性別や年齢、居住地や出身地、また職業や既婚か未婚か、子どもの人数や年齢などで、調査内容によってはお住まいが持ち家か賃貸か、年収などの情報を元に調査対象を絞り込むこともできます。

視角情報を盛り込むことができる

多くモニター調査やインターネットを通じて行い、回答者もインターネット上でモニターに応募、回答を行います。

インターネット上で行う最大のメリットは、電話や郵送と異なり画像や動画などの視覚情報を盛り込むことができる点です。

回答者に商品などの具体的イメージを沸かせた上で、感想や意見などを求めることができるため、精度の高い回答が期待できます。

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モニターを募集するデメリット

商品アンケートや情報収集にモニター募集をするのには、前述のとおり多くのメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。

いくつか紹介しますので、参考にして下さい。

アンケートの回答者がネットユーザーに限られる

モニター募集はインターネットを通じて募集をします。

そのため日常的にインターネットを使わない人や、スマホを含めインターネットに不慣れな人は、モニターとして回答する機会が少ない、またはほとんど無いと言えます。

近年ではスマホの普及もあり、人口の80%以上、世帯では95%以上にインターネットが普及していると言われています。

しかし一般には年収が低下するほど、また年齢が高齢になるほどインターネットの利用率は下がります。

低所得者または低所得世帯や高齢な人の意見や回答は反映しにくいことになり、インターネット普及率の低い層へのアプローチとしては弱く、回答者に偏りが生じやすいと言えそうです。

モニターの質の確保が確実ではない

モニターは調査会社に登録する際に、氏名や住所、年齢などある程度の個人情報を提供して登録する場合もありますが、基本的にアンケートなどは匿名で行われます。

アンケートタイプのモニター調査は回答することでポイントがもらえ、貯まったポイントを商品交換やオンラインギフトカード等に交換できるというものが多く、主婦や学生のちょっとしたお小遣い稼ぎとして人気です。

そのためポイント稼ぎを優先するあまり回答の精度が落ちてしまうことも考えられます。

また登録者本人以外の回答を防ぎきれない点もネックです。

属性の明らかなモニターの場合でも、一人で複数回、回答する場合もあるなど、調査内容の確実性や精度の点で疑問があるという見方もあります。

アンケートの途中離脱

先述の通り、モニターアンケートはちょっとしたお小遣い稼ぎとしても人気の副業です。

そのため効率よく報酬のポイントを稼ぎたいという気持ちから、少しでも設問数が少なく比較的簡単に回答できるアンケートを数多くこなしたいという心理があります。

そのためアンケートを始める時点で、設問数や所要時間がわからない場合、想定よりも設問数が多かったりすると、アンケートを途中で離脱してしまうこともあります。

またちょっとした時間で回答ができるため、すきま時間を利用してモニターをする人も多くいます。

特に子育て世代や主婦の場合、回答を初めてから家事や子どもの用事で手が離せなくなり、そのまま回答を諦めてしまうケースもあります。

モニター募集のメール例

モニター募集をする場合、既存のお客様を対象にメール等を通じて依頼をすることがあります。

既存顧客で、サービスやメニューの内容を知っている相手とはいえ、ポイントをおさえた依頼文でなければ、なかなかモニターに協力してもらえません。

お客様にモニターになって協力してみたいという気持ちになってもらえる、メール依頼文を紹介します。

おさえるべきポイントもいくつか紹介しますので、参考にして下さい。

原則は、お客様になぜそのモニター募集をすることになったのか、モニターの内容や目的を明確に伝えつつ、モニターに応募するメリットを盛り込むことです。

そして格安または無料でサービスや商品を体験できるとはいえ、自分の時間を使って応募を検討してくれる方に対し、できるだけ応募をする上での不安要素を排除できる文面にすることも重要です。

そして最後に、文章に使う言葉も慎重に選ぶ必要があります。

無機質な印象を与えないよう、「力をお貸し下さい」や「ご協力いただけませんか?」など、やわらかな印象になるような表現を使うことで、「協力してみよう!」「ひと肌脱ごう」とモニターに応募してくれる方も現れるでしょう。

以下に例文を紹介します。

お客様各位(または○○様)

こんにちは!日ごろより弊社サービスをご利用いただき、ありがとうございます。

さて、弊社ではさらなるお客様のお声をサービスに反映したく、モニターアンケートを実施することとなりました。

モニターにご協力頂けるお客様には、商品のサンプルをお送りし、実際に使って頂いた使用感やご感想等について、お聞かせいただきたいと考えています。

アンケートにお答え頂いたお客様には、弊社店舗やオンラインショップでご利用頂けるギフト券を差し上げます。

詳しい要項は下記よりご確認頂けます。

日ごろより、弊社製品をご愛用頂いている皆さまのお声をお聞きしたいと考えていますので、ぜひご協力をお願いします。

新規顧客を対象にしたアンケートであれば、自社サービス等についての紹介も簡単に盛り込み、「弊社サービスを、より多くのお客様に知って頂き、自信を持ってお届けしたいという思いから、無料モニターを行うこととなりました」など、警戒心を与えないような配慮をすると良いでしょう。

まとめ

モニターの種類やモニター募集について、メリットやデメリットも踏まえて紹介しました。

近年では、多くの企業がモニター募集を行い、幅広い意見を自社サービスや商品に反映させています。

しかしここで紹介した通り、モニターにも様々な種類があり、それぞれにメリットもデメリットもあります。

自社で知りたい内容や集めたい情報を効率よく収集するには、どのモニター募集が適しているのかを適切に把握する必要があります。

適したモニターであっても、きちんとしたメール内容で依頼をしなければ、反応が思ったよりも薄く失敗してしまうことも考えられます。

ぜひここで紹介した依頼文も参考にして頂き、モニター募集を成功させて下さい。

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