モニターの募集方法を解説!合わせて良い募集文と悪い募集文の例も紹介
モニター調査を行う際には、必ずモニターとなってくれる人材を探してこなければなりません。
多くは、登録していて気になる物があれば応募してくる方が多いものです。
その中から良いモニターに来てもらうためには、ちょっとしたコツを知っておくと良いでしょう。
そこで、ここでは基本的なモニターの募集方法から、かかる費用、気をつけたい注意点をまとめました。
また、すぐに役立つ募集文の例文もいくつか載せていますので、チェックしてみてくださいね。
目次
モニターを募集する方法
まず、モニターの募集方法をご説明していきます。
ここでは、主に3つの方法をピックアップしました。
自社ホームページやSNSを使う
よくある方法の一つが、自社サイトや併設しているSNSなどに募集要項を載せるものです。
基本的なモニターの募集方法であり、初めて行う場合にはこちらから初めてみると良いかもしれません。
メリットとしては、設定時期などは自社で相談して決めることができるので、いつからでもスタートできる点が魅力です。
また、サイトやSNSをチェックしている人は、普段からその企業の製品やサービスを気に入って注視している方が多いため、モニター人数を集めることが比較的楽になってきます。
人数が必要な調査の場合は特に用いることをおすすめできます。
企業を気に入ってくれている方がほとんどのため、報酬も自社製品であれば喜ばれることが多いようです。
しかし、他社の製品やサービスと比較のための調査の場合は注意が必要です。
その企業の製品は愛用していても、他社の商品はよく分からないというモニターもいるため、募集する際にしっかりと告知しておくと良いでしょう。
外部事業者に依頼
昨今では、モニター調査専門の会社が複数あります。
そこで自社のモニターを募集してもらうことで、男女や年齢を問わず幅広い層から募集をかけることができます。
会社にもよりますが、モニターの募集から選定、調査や報酬の提供まで一貫して実行するところもあります。
自社内での負担を軽減したい場合におすすめの募集方法です。
しかし、全てを任せると高額な値段になることもあります。
調査の目的などを明らかにした上で依頼をするようにしましょう。
見積もりなどを行っているので、積極的に相談すると良いでしょう。
クラウドソーシングを活用する
こちらは双方向的にモニター募集がかけられる方法です。
多くは、先ほど説明したように「モニターをやりたい」と考えている方からの応募を待つパターンですが、クラウドソーシングでは条件に合う方を企業が見つけ出し、モニターをお願いすることもできます。
何度もモニターを行ってきている方であれば、忌憚のない意見を提供してくれるようです。
もちろん、こちらから募集をかけてきてもらうやり方もできます。
しかし、条件に合う方がなかなか見つからなかったり、募集しても集まらなかったりというケースもあるようです。
このような場合には、募集をかけるクラウドソーシングをいくつか持っておくか、募集文を再度調整することをおすすめします。
モニター募集をする際にかかる費用相場
モニター募集をするとき、いくらの予算を見積もっておけば良いのでしょうか?
なるべく少ない費用で済ませることができると助かりますよね。
ここでは、費用の相場について解説します。
自社のサイトやSNSを活用する際には、モニターへの報酬のみを準備すれば良いので、その製品やサービスによって異なってくるかと思います。
これらは今回省きます。
外部の業者に依頼した際の一番安い相場は、約三万円というものが多いです。
これは郵送などではなく、ネットのアンケートでモニター調査をすることを対象としています。
費用を抑えるのであれば、アンケートだけ作成して、モニターの募集や選定、アンケート実施は外部業者に委託すると良いようです。
イエスやノーで答えられるアンケートではなく、もっと詳しい調査が必要な場合は数十万円かかることもあります。
こちらは製品やサービスを向上させるためにどんな調査が必要で、どんなモニターを集めるかを検討し、実施を依頼します。
多くはリサーチャーがつくので、自社内でまずは、モニター調査の目的とその結果で求める目標を明確にし決めておけば楽に済みます。
オンライン会議などを通して実際の使用者からアンケートを取る際にも、やはり数十万円以上かかることが多いです。
調査の目的や内容によって値段は変動してきます。
イエスやノーで答えてもらえれば良いのか、さらに一歩踏み込んだ内容が必要なのかを明らかにした上で、予算を組んでくださいね。
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モニター募集を行う際の注意点
モニターの募集をする場合には、気をつけておくべき注意点がいくつかあります。
特に知っておくべきものを集めました。
情報管理を徹底
まず、モニターの情報管理です。自社で行う場合でも、外部委託で行う場合でも重要になってくるポイントです。
モニターの性別や年齢層を特定して行う場合、そのモニターについての詳しい情報が集まってくることになります。
必要な調査をしている間は厳重に管理し、調査後も適当な方法で処分までを徹底しなければいけません。
また、さらに気をつけたいのが新商品や新サービスについてのモニターをする場合です。
モニター期間中に世の中に出していけない情報がある場合は、モニターにそのことをしっかり伝えておかないと漏洩に繋がることもあります。
質の良いモニターを募集することはもちろん、依頼する方からも丁寧な説明を心がけておくことをおすすめします。
リマインドをする
実際に会う、もしくはオンライン会議などを行い、その場でアンケートに答えて頂く場合は問題ないのですが、オンラインや郵送などでアンケートを取る場合には、必ず締切があります。
良いモニターであれば締切前に提出してくれますが、うっかり忘れてしまっている方もいます。
自社内で募集をした場合はリマインドメールや電話を、外部委託で行った場合は最初にリマインドをしてもらえるように伝えておくと、期限通りに集計ができ、その後まで順調に進めることができます。
募集場所を選定する
モニター募集は必ずしも必要な人数が集まるわけではありません。
どこのコンテンツで募集をすべきか考える必要があります。
若者向けの製品やサービスなら自社サイトやSNSを活用したネットアンケートだととっつきやすいということもありますし、高齢者なら電話や郵送のアンケートの方がやりやすいといったことがあります。
これらは調査する製品、サービスによって異なってくるものです。
何を目的に調査するのかを常に念頭に置いて、モニターを上手に活用していきましょう。
外部業者やクラウドソーシングでモニターを募集する時には、良質なモニターが確保できるのかも事前に調べておくことをおすすめします。
モニターの回答が全てなので、虚偽の報告などをしない人、モニター経験が豊富な人、必要な回答を全て答えてくれる人が良いのはもちろんのこと、丁寧な分析をしてくれる方に依頼できるよう、企業側も準備をしておく必要があります。
募集の際には、モニターがやりたいと思えるような報酬を把握しておくのも必須です。
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モニター募集で失敗する募集文の例
では、早速モニター募集方法で重要な文章について解説します。
最初は、良くない例を見てみてください。
ここでは、前提としてとある会社の製品モニターを募集する場合と仮定します。
自社サイトやSNS、自社会員のメールにモニター募集をかけてみます。
この文章は、一見丁寧にお願いをしているように見えます。
しかし、もし自分がこの文章を見たとき、モニターに応募したいと思いますか?
答えはノーでしょう。
この文章の問題点は、なぜモニターをしてほしいのかが抜け落ちている点にあります。
企業が見付けていない製品の良いところを教えて欲しいから、製品を一新するために悪いところを知らせて欲しいから、など具体的な理由を書くと良いでしょう。
次の悪い例は以下の通りです。
この文章の悪いところは、感想を書く上でモニターにはメリットが何もないという点です。
モニターを依頼する以上、何かしらのメリットをモニターにも提供することになります。
モニターに参加したらどんな良いことがあるのかを記載すると、やってみたいと思ってもらえるようになります。
その他、応募するにあたり、お客様には不安がないか?
どうしたらモニターを受けやすいか?
そのような点を意識して募集文を考えるとさらに良くなります。
モニター募集文の良い例文
次に、モニター募集文の良い例をいくつか挙げていきます。
もし使えそうなフレーズや語彙があったら、コピーしておいてくださいね。
まずは、文に入れるべき要素をピックアップします。
その要素とは、モニターを募集する上での目的、モニター募集へ至った経緯、モニターをすることへのメリット、親しみを持ってもらえる言葉や共感してもらえる言葉を入れること、長すぎない文章です。
では、実際に文例を確認してみましょう。
とある会社の製品モニターを依頼すると仮定します。
○○は企業名だと思ってくださいね。
いかがでしょうか。
どういった目的と経緯でモニターを募集することになったのか、モニターをすることでどんなメリットがうまれるのか、親しみや共感をしてもらえるかを含んでいます。
あとは企業や製品、サービスにもよりますが、モニターでどんなことをしてもらいたいかを詳細に書くこと、サービスを提供する場合には初めて利用する方でも理解できるような文章にすると良いでしょう。
文章を考えることは面倒ですが、自分たちがどうしていきたいのか、どんな熱意を持っているのかが伝わるように書くことで、「協力しよう」「やってみよう」という後押しになります。
もし、モニターに負担してもらわなければならない費用などがある場合には、素直に最初から記載しておくこともコツです。
負担があると来てもらえないかも、と不安に思うかも知れません。
しかし、最初からメリットとデメリットを書いておくことで、後から「そんなこと聞いていない!」と言われてしまうトラブルを避けることができます。
細かなことにまで気を配り、より良いモニター募集を目指してみてくださいね。
まとめ
ここまで、モニター募集について基本的な募集方法や、気をつけるべきこと、募集をかける際の文章例を提示してきました。
どのようにすべきかをざっと確認出来たと思います。
モニター募集は簡単そうに見えて、実は奥が深いものです。
ただ、知っておいてほしいのは、自分たちの熱量を届かせるということが重要である点です。
もっと良くしたいと思っている、社会や人々に貢献していきたいと思っているということを伝えることで、モニターという協力者が現れます。
文章例を参考にしながら、募集をかけてみてくださいね。