ミステリーショッパーの収入相場は?仕事の種類などについても解説
ミステリーショッパーのお仕事が気になっている方向けに、気になる収入相場についてご紹介します。
どのくらいの時間仕事をして、どれだけの収入が得られるのでしょうか。
そして、どんな業種、サービスの調査を行なうのかもリサーチしました。
気軽に、お小遣い稼ぎで始めようと思っている方が多くいらっしゃいますが、そのメリットとデメリットについてもまとめています。
このお仕事を始めてみようと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
ミステリーショッパーの収入相場
ミステリーショッパーを始めようと思っている方は、主婦の方や副業として少しでもお小遣いを稼ぎたいと思っている方が多いかと思います。
せっかくお仕事として携わるのであれば、できるだけ多くの収入を得たい、と思われるはず。
それでは、実際の収入相場はどのくらいなのでしょうか。
近年、ミステリーショッパーの仕事は各方面から注目を集めており、テレビの特集などで紹介されることもあります。
楽しそう、面白そう、お得、といったイメージから、興味を持たれる方が多いですが、仕事の内容などについては謎に包まれているお仕事です。
実際にミステリーショッパーの仕事をされている方の話によると、1回の調査で得られるのは1000円~6000円程が平均です。
調査のために、お店に出向くのにかかる時間や、アンケートやレポートの手間などを考えると、決して楽して高額の報酬が得られるわけではありません。
このお仕事を月に数回行なうとすると、通常は月に数千円~1万円程度、運よく多くの仕事を受けることができた時には月4万円程の収入が得られたそうです。
一般的なミステリーショッパーの収入相場はこのくらいの金額です。
ミステリーショッパーの報酬体系は、調査にかかる実費(購入費や飲食費)、交通費、調査及びレポート作成費、通信費などが含まれています。
購入費や飲食費に関しては、調査によって最低いくら以上の利用が必須だという条件がついている案件もあります。
したがって、報酬から実費を差し引いたのが、実質の利益となりますので、調査によっては報酬から飲食費等の実費を差し引くと、報酬金額として手元に残るものはゼロやマイナスというケースもあります。
収入が得られるというよりは、無料や割引で外食ができたり、サービスを受けたりすることが出来るという考えでいた方が良いかもしれません。
ミステリーショッパーの仕事の種類
覆面調査では、お店の人にバレないよう、普通のお客さんのフリをして買い物をしたり、サービスを受けたりするのが仕事です。
では、どのようなお店の調査を行なうことが多いのでしょうか。
覆面調査を行なう業種は、実に多岐に渡ります。
スーパーやコンビニ、デパート、ガソリンスタンド、アパレル、菓子店といった様々な種類の小売業、飲食店、ホテルなどの宿泊施設、エステや美容院などの美容系サービス業などです。
こんなお店も調査するのか、と驚くような場所を調査する場合もありますが、一般的には馴染みのあるチェーン店の調査をするケースが多いです。
また、コールセンターに電話をして、通話までの時間、対応の質などを調査する案件もありますし、ネットショッピングでサイトの使い勝手、到着までの日数、郵送物に不備がないかなどを調査するものもあります。
これらの調査の場合は、完全に在宅で行なえる案件なので、自宅を離れられない方に最適です。
様々なサービスの調査があるので、身近なサービスを調査する案件に応募するのもよいですが、普段はあまり足を踏み入れないようなタイプの飲食店や、利用しないようなサービスの調査に参加すれば、新しい場所を訪れ、利用できるいい機会にもなります。
ミステリーショッパーは確定申告が必要なのか
会社員の場合、会社が確定申告をしてくれるので、自身で行なう必要はありません。
しかし、副業をした場合には、しっかりと確定申告を行なう必要があります。
ミステリーショッパーの場合は、どうなのでしょうか。
一般的には、副業などで20万円以上の利益が出た場合に、確定申告が必要だと言われています。
しかし、これは税務署に提出する確定申告の話です。
20万円以下であっても、役所での確定申告が必要な場合もあります。
まず、年間の利益が20万円以下の場合は住民税の確定申告を行ないます。
住民税は、利益の約10%程度と考えておくとよいでしょう。
ただし、この利益とは、収入から必要な経費(飲食費、交通費など)を差し引いた金額となります。
したがって、飲食費など必要経費のほうが高く、利益がマイナスになっている場合は該当しないことになります。
次に、年間の利益が20万円を超えた場合です。所得税及び復興支援税の確定申告を行なう必要があります。
年間利益が20万円を超えた場合の確定申告は、住民票のある管轄の税務署に提出します。
税務署へ行って直接相談するのもよいですし、オンラインで作成、提出する方法や、郵送で提出する方法があります。
税務署に提出すれば、区役所や市役所に改めて提出する必要はありません。
20万円以下で住民税のみの課税の場合には、区役所・市役所に提出を行ないます。
個人住民税の申告だと、役所に相談して、記入書類をもらいましょう。
これらの確定申告は毎年3月15日までに行います。
遅れてしまうと、無申告加算税が課税されることになるので、注意しましょう。
わからない場合は、税務署、税理士の方などに相談すると安心です。
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ミステリーショッパーのメリット
無料、安価で飲食やサービスが受けられる
ミステリーショッパーがお得であるというイメージが広まった理由として、無料や安価でサービスが受けられる点が挙げられます。
あまり贅沢をせずに、節約を頑張っている主婦の方などの中には、外食を控えていたり、ご自身の美容にかけるお金を減らしていたりする方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ミステリーショッパーとしてお仕事を受けることが出来れば、無料もしくは安価で外食や美容院、エステサロンの利用が可能となるのです。
しっかりと決められた項目の調査をすれば、お仕事ではありますが、楽しみながらお得な生活を送ることができます。
様々な店の情報に詳しくなる
ミステリーショッパーの仕事を通して、様々なお店のサービスを体験することができます。
この仕事がきっかけでプライベートでも使いたい素敵なお店に出会えることもあるでしょう。
また、普段はなかなか足を踏み入れることができない高級店、自分では選ばないであろうタイプの店に入ることにより視野も広がります。
この経験は、普段の生活での店選びにも役立つ知識となります。
すきま時間を有効活用
ミステリーショッパーは単発で参加できる仕事なので、定期的に決まった時間での仕事が難しい方でも参加できます。
自分の空いた時間でできるので、子育てや介護などで忙しい主婦の方、本業の合間に何か仕事を入れたい方にも最適で、時間を有効に使いたい方にはおすすめです。
ミステリーショッパーのデメリット
毎月決まった収入が得られない
ミステリーショッパーは単発の仕事です。
また、近年人気が高まっており、お仕事をしたくて応募をしても採用されない場合も多々あります。
したがって、毎月決まった収入を得たい方、しっかりとお金を稼ぎたい方には不向きとなります。
採用率を上げるためには、たくさん応募をする、採用された場合には求められる以上の仕事をこなし調査会社からの信頼を得る、などの努力が必要です。
しかし、それでも基本的には高額収入が得られる仕事ではないということを知っておきましょう。
調査項目が多い
ミステリーショッパーは気軽にお仕事ができるイメージがあるかもしれませんが、実際は事前準備や事後レポートなどが大変だと感じる方もいらっしゃいます。
マニュアルをしっかりと把握し、調査項目を頭に入れて調査に参加しなければなりません。
そして、その後速やかにレポートをまとめて提出する必要があります。
レポートに不備があると、再提出、場合によっては再調査をしなければならないこともあります。
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実費を清算しなければならない
調査にかかる費用は、まずは自分で支払わなければなりません。
調査が終わり、レポートを提出、給与としてお金が入ってくるまでに1~2ヶ月はかかると見ておきましょう。
数千円、1万円以上の支払いが必要な調査もあり、お金を立て替えておかなければならないのが不安、負担と感じる方もいらっしゃるでしょう。
まとめ
ミステリーショッパーとしてお仕事をすると、様々な種類や業種のお店のサービスを受けたり、体験したりすることができます。
高額な報酬が得られるわけではありませんが、お得に飲食ができたり、サービスを受けたりすることができるので、空いた時間を有効に使いたい方にはおすすめの仕事です。
定期的な仕事ができない状況の方が、単発で仕事をしたい場合には最適です。
しかし、マニュアルを読み、レポートを書くなどの作業もこなさなければならないので、それを理解した上でお仕事に応募しましょう。
ミステリーショッパーの仕事で利益を得たら、たとえ少額でも確定申告の必要な場合があります。
不安な点は、税理士さんや税務署の方などに相談し、安心してお仕事を続けていきましょう。